キャッシュレス決済に対応した無人機は、企業の経営合理化や業務効率化に有効であるほか、あらゆる決済方法に対応することで顧客の利便性向上にもなる。
いっぽうで、導入にかかるコストや手間は、事業者にとって大きなハードルであることも事実。
地方ローカル鉄道もそんなジレンマに悩む事業者のひとつ。
そんななか、千葉県のローカル私鉄 小湊鉄道は、物販用キャッシュレス決済端末を乗車券売機に採り入れるという新たな一手に出た。
鉄道乗車券購入に物販用端末「IM10」導入
小湊鐵道は、キャッシュレス決済の導入・運用をワンストップで支援するエム・ピー・ソリューションの無人機向けキャッシュレス決済サービス『JMMS』を、きょう 8月7日 から小湊鉄道線(五井~上総中野)光風台駅・上総牛久駅の乗車券売機に導入。
鉄道乗車券購入にエム・ピー・ソリューション物販用端末「IM10」を導入する事例は、今回で3例目。
端末自体で決済処理 高速処理
昨今の少子高齢化や人口減少等により厳しい状況が続いている地方鉄道事業者は、乗車券売機への物販用端末導入が実現することで、サービスの維持・向上に貢献し、経営合理化を促進できる。
また、Suicaなどの交通系専用端末に比べ、物販用端末は、比較的安価に導入でき、コスト面での導入ハードルが低いこともポイント。
さらに、飲料などの自動販売機などで採用されている物販用端末は、シンクライアント方式(サーバー側で決済処理 コスト安)が多い中、「IM10」はリッチクライアント方式(端末自体で決済処理 高速処理)であるため、安定した速度で決済できる。
そして交通系ICカード以外にも、クレジットカードやQRコード決済、各種電子マネーなどのさまざまな決済方法に対応し、顧客の利便性も向上する。
エム・ピー・ソリューションは今後、今回の小湊鉄道線の駅乗車券売機への「IM10」導入をきっかけに、全国の鉄道事業者に物販用端末を新しい選択肢として提供し、鉄道業界全体のキャッシュレス化に貢献していくという。