「オイルファーストという新習慣 油脂こそはもっとも安全な栄養素」をロカボ実践したら ゆるやか糖質制限で血糖改善+脂肪燃焼 そして減量できた♪ 個人差ありでもリアル実感

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糖尿病専門医、北里大学 北里研究所病院 山田悟 糖尿病センター長による「油脂こそはもっとも安全な栄養素 オイルファーストという新習慣」という説明会を聞き、実際に「最初にオイルを摂る」という習慣を続けてみたら……。

個人差がある、個人的見解と前置きして、ドカ食いがなくなった。満腹感が持続し空腹感がずいぶん遅くにやってくるようになって、ほんとうに体重が落ちていった。

もう一度、個人差がある、個人的見解で。でもそう実感して、いまもオイルファーストを続けている。

山田先生がすすめるオイルファーストの前提根拠はこうだ

「身体の脂は、油脂を食べると燃える。脂が減る、つまりやせる。また糖質を食べると脂が燃えない。つまり脂が増えて太る。

そしてカロリーが多いほど食後の血糖は上がらない。糖質さえ控えていれば、カロリーは気にする必要がない。

『脂質を摂って代謝を上げる』食習慣の時代へ、30年の歴史を超えて栄養学が大きく変わった」(糖尿病専門医、北里大学 北里研究所病院 山田悟 糖尿病センター長)

―――こうしたトレンドから、山田先生はロカボ&オイルファーストの新習慣を提唱している。

まずロカボ+オイルファースト、糖質さえ控えればカロリーは気にしない

ロカボ(脂質積極摂取)と、まずオイルを摂るというオイルファーストの新習慣で、メタボも改善するし、とくに朝食こそオイルファースト。

朝食でまずオイルを摂ることで血糖改善・減量につながる。

オイルによるカロリー摂取が多いほど血糖は上がらない。

糖質さえ控えていればカロリーは気にする必要ないということを、認識してほしいと山田先生はいう。

―――では、具体的にどんなオイルファーストなメニューに変えていくか。山田先生はこんなアドバイスも。

とくに朝、オリーブオイルを摂ることが大事

「朝食をロカボ(低糖質・高脂質)にするだけで1日の血糖値が安定する。

とくに朝、オリーブオイルを摂ることが大事。

いつもの朝ごはんにオリーブオイルをかけるだけで、1日のエネルギー摂取が安定する。

朝食に唐揚げを食べる“朝から揚げ”もいい。

これからは、納豆・豆腐・お味噌汁にオリーブオイル。

さらにサラダチキン、ヨーグルト、ツナ缶にもオリーブオイルを」(山田先生)

糖質は1日70-130gに、カロリー・脂質・たんぱく質などに制限はなし

さらに具体的に、ロカボ(脂質積極摂取)という食スタイルの習慣化が大事になる。

ロカボ=油脂積極摂取では、「どれを食べてもいい、でも工夫しよう」という食スタイル。

その大基本は「糖質は 1食20-40g(ご飯だけでいえば半膳)、デザートは10g以下、1日70-130g に抑える。これ以外のカロリー・脂質・たんぱく質などに制限はなし」という意識設定。

つまり、糖質の量だけ気にしていれば、お腹いっぱい食べてもいいというわけだ。

このロカボに、オイルファーストを組み合わせて習慣化すると、おいしく楽しく体質改善がブーストできるというわけだ。

さらにこんな研究結果も明らかに

山田先生は、最近の研究結果についても公表し、オイルに関する最新情報について、こんな話題も教えてくれた。

◆魚の脂で死亡率・動脈硬化症が減少

◆植物性の油脂で動脈硬化を予防

◆動物性の油脂の摂取が多いと脳卒中が少ない

◆飽和脂肪酸(肉やバターの脂)を減らすと死亡率が上昇 とくに高齢者でその傾向が顕著

―――ロカボ(油脂積極摂取)+オイルファーストを続けていこう! そしてまたレポートしたい。最後に、山田先生の「オイルファーストで体質改善」応援メッセージを。

「基本的に体重の管理は、摂取と消費のエネルギーバランス。

オイルファーストは、最初に油脂で満腹感を満たしてしまう。

脂では太らない。むしろ脂を摂れば 1日の代謝が上がる。

朝のオイルはジム1回分だから、朝から脂を摂ってお腹の脂を減らしていきましょう」(山田先生)